演習(経済学コース)

担当教員:教授 坂口利裕(地理情報システム論/社会工学)

Updated: 2022.02.16

  2006年度から始まった 国際総合科学部・政策経営コースの地理情報システム論演習です。 2012年度入学生からは,新たに経済学コースの演習科目となります。 2019年度入学生からは,新たに国際商学部経済学コースの演習科目となります。 募集要項へ
  本ゼミでは,地理情報との組合せによる社会経済データの分析手法の学習をもとに、政策決定のプロセスや支援ツールについて研究していきます。

*教員の経歴

最終学歴 東京工業大学工学部社会工学科・同大学院理工学研究科社会工学専攻(工学修士)
研究分野 社会工学(都市解析・地域分析・都市計画・地域計画)
所属学会 日本都市計画学会地理情報システム学会日本人工知能学会日本選挙学会公共選択学会公益事業学会
過去の研究テーマ 港湾とその母都市との関連に関する研究(卒業論文)
地図情報処理システムの基礎的研究(修士論文)
小サイズのメッシュデータの利用に関する研究
メッシュデータによる緑地分布の分析方法に関する研究
地域プランナー育成のためのゲーミング・シミュレーションに関する研究
ニュータウンにおける商業地の発展経過の研究
最近の研究テーマ 選挙区の合理的区割り方法に関する研究
GISを活用した投票率の分析
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*講義概要

本演習では, 「都市活動の分析」をメインテーマに学生自身の興味に応じたサブテーマを探り, 最終的には卒業論文作成までの指導を行なう。過去の卒業生の論文タイトルは すると一覧表で表示されます。
サブテーマとしては,以下を参考にするとよいであろう。
  1. 都市社会のシステム分析
    都市社会をシステムとして捉え,その要素(ヒト・カネ・モノ)や環境の相互の関連性やモデル化について考察する。
    キーワード:人口・世帯・住宅・産業・交通・土地・環境・財政・経済など。
  2. 都市政策・都市経営の理論
    都市づくりの目標・手段・制度について学び,手段選択や評価手法の妥当性,行政と市民や開発者の合意形成のあり方などについて考察する。
    キーワード:都市計画・地区計画・政策決定・影響評価・合意形成など。
  3. 意思決定支援システム・情報システム
    好ましい都市社会の実現には,合意形成のための道具立てが不可欠である。ネットワークやコンピュータの普及により,情報の収集や分析は個人レベルでも可能な時代であり,都市政策の実現にあたっては,開発者や為政者側も十分な論拠に基づく情報公開や政策効果の提示が求められる。情報提供・意思決定の効果的なシステムのあり方について考察する。
    キーワード:シミュレーションモデル・計量経済モデル・地理情報システム・ データ解析システム・数理モデル・プレゼンテーションなど。
このように,「都市」の「活動」をとらえるというテーマそれ自体は,つかみどころがなく幅広いものである。 重要なのは客観的な視点で整理することではあるが,主観的な視点あるいは独創的な捉え方も着想・発想の段階では重要である。その意味で,サブテーマの設定については学生の柔軟な着想・発想を期待したい。 また,「善し悪し」といった二元的な整理だけでなく,方策の提示・思考実験・数値シミュレーションなど現実世界へのフィードバックを常に意識した整理の方法を習得してもらいたい。
テーマとは別に身につけて欲しい(つまり基礎的な勉強として取り組んで欲しい)のは,「論理的な思考力」「客観的な分析力」「自己表現・プレゼンテーションの技能」そして「努力をおしまぬ忍耐力」である。
「広く浅く学ぶ」が基本スタンスなので, 「坂口研究室蔵書検索」で,自分の関心のあるテーマが見つかったら, 数学が弱い・コンピュータが苦手な人も(こそ)積極的に門を叩いて欲しい。
求めよ,さらば与えられん
叩けよ,さらば開かれん

*活動内容

学 年内 容
4 年 データ処理ツールの学習・卒業論文執筆
3 年 各自の研究テーマに沿った文献と学術論文の輪講・卒業論文テーマの探求
2 年 共通テキストの輪講
【参考】2005年度以前は商学部経済学科の演習(2年)で扱ったテキストです。
2021年度: (後期):
十代田朗/山田雄一/内田純一/伊良皆啓/太田正隆/丹治朋子(2010),
    『観光まちづくりのマーケティング』,学芸出版社
浅田和美(2006),
    『図解でわかる商品開発マーケティング』,日本能率協会マネジメントセンター
2020年度: (前期):
ブルーノ・S・フライ(2012),
    『幸福度をはかる経済学』,NTT出版,訳:白石小百合
(後期):
十代田朗/山田雄一/内田純一/伊良皆啓/太田正隆/丹治朋子(2010),
    『観光まちづくりのマーケティング』,学芸出版社
小長谷一之(2005),
    『都市経済再生のまちづくり』,古今書院
2019年度: (前期):
中村忠司・王静ほか(2019),
    『新・観光学入門』,晃洋書房
都市環境学教材編集委員会(2017),
    『都市環境から考えるこれからのまちづくり』,森北出版
(後期):
井上裕(2005),
    『まちづくりの経済学 知っておきたい手法と考え方』,学芸出版社
西村幸夫/野澤康/中島直人/遠藤新/野原卓/窪田亜矢/桑田仁/鳥海基樹(2010),
    『まちの見方・調べ方 −地域づくりのための調査法入門−』,朝倉書店
2018年度: (前期):
十代田朗/山田雄一/内田純一/伊良皆啓/太田正隆/丹治朋子(2010),
    『観光まちづくりのマーケティング』,学芸出版社
佐々木純一郎・石原慎士・野崎道哉(2009),
    『[新版]地域ブランドと地域経済−ブランド構築から地域産業連関分析まで−』,同友館
(後期):
2017年度: (前期):
浅田和美(2006),
    『図解でわかる商品開発マーケティング』,日本能率協会マネジメントセンター
(後期):
阿部秀明(2013),
    『地域経済の進化と多様性』,泉文堂
2016年度: (前期):
浅田和美(2006),
    『図解でわかる商品開発マーケティング』,日本能率協会マネジメントセンター
(後期):
小長谷一之(2005),
    『都市経済再生のまちづくり』,古今書院
2015年度: (前期):
十代田朗/山田雄一/内田純一/伊良皆啓/太田正隆/丹治朋子(2010),
    『観光まちづくりのマーケティング』,学芸出版社
川村尚也(1996),
    『「王様のレストラン」の経営学入門』,扶桑社
(後期):
浅田和美(2006),
    『図解でわかる商品開発マーケティング』,日本能率協会マネジメントセンター
2014年度: (前期):
井上裕(2005),
    『新版 まちづくりの経済学』,学芸出版社
十代田朗/山田雄一/内田純一/伊良皆啓/太田正隆/丹治朋子(2010),
    『観光まちづくりのマーケティング』,学芸出版社
(後期):
平田登基男/亀野辰三/宮腰和弘/武井幸久/内田一平(2010),
    『都市計画』,コロナ社
2013年度: (前期):
平田登基男/亀野辰三/宮腰和弘/武井幸久/内田一平(2010),
    『都市計画』,コロナ社
十代田朗/山田雄一/内田純一/伊良皆啓/太田正隆/丹治朋子(2010),
    『観光まちづくりのマーケティング』,学芸出版社
(後期):
西村幸夫/野澤康/中島直人/遠藤新/野原卓/窪田亜矢/桑田仁/鳥海基樹(2010),
    『まちの見方・調べ方 −地域づくりのための調査法入門−』,朝倉書店
2012年度: (前期)『植物工場 』食品工業編集部/『図解でわかる商品開発マーケティング』浅田和美
(後期)(特定のテキストなし)
後期は横浜市選挙管理委員会主催の「若年層への効果的な啓発事業」にエントリーし,その活動を中心に行ないました。
発表会の開催告知
2011年度: (前期)(特定のテキストなし)
(後期)『まちづくりの経済学』井上裕/『都市計画』平田登基男ほか
2010年度: (前期)『観光学入門』安達清治ほか
(後期)『まちづくりの経済学』井上裕
2009年度: (前期)『みんなでまちを造った 都市計画ガイドブック』Reinhard Grebe
(後期)『日本語練習帳』大野晋
2008年度: (前期)地理情報システムの概念をGISソフトウェアの使い方とともに学習
(後期)『都市計画教科書』都市計画教育研究会・『社会工学入門』肥田野登
2007年度: (前期)『都市計画教科書』都市計画教育研究会
(後期)地理情報システムの概念をGISソフトウェアの使い方とともに学習
2006年度: (前期)『都市計画教科書』都市計画教育研究会
(後期)地理情報システムの概念をGISソフトウェアの使い方とともに学習
2005年度: 演習希望者なし
2004年度: 『都市計画教科書』都市計画教育研究会
2003年度: 『地域共生の都市計画』三村浩史および『交通経済学』山内弘隆・竹内健蔵
2002年度: 『地域共生の都市計画』三村浩史
2001年度: 『まちづくりの経済学』井上裕
2000年度: 『都市と生活空間の工学』阪本一郎
2022年度も,演習のテーマとなっているGISの基礎,GISを含む一般の計画支援システム,社会との関わりやその解決手段の基礎,経済学の基礎,など幅広い視点でテキストを選択していく予定です。
共 通 野外学習(フィールドワーク)
ゼミ合宿を兼ねて行なう。
2021年度: (未実施:2021.12.12現在)
2020年度: (未実施)
2019年度: (未実施)
2018年度: (未実施)
2017年度: (未実施)
2016年度: (未実施)
2015年度: (未実施)
2014年度: (未実施)
2013年度: (未実施)
2012年度: (未実施)
2011年度: (未実施)
2010年度: (未実施)
2009年度: 軽井沢(長野県)
2008年度: 軽井沢(長野県)
2007年度: 軽井沢(長野県)
2006年度: (未実施)
2005年度: (未実施)
2004年度: (未実施)
2003年度: 那須・塩原(栃木県)
2002年度: 熱海(静岡県)
2001年度: 箱根(神奈川県)
2000年度: 軽井沢(長野県)

* 募集要項(2022年度)

日 時 内 容 場 所 備 考
2021.12.20(月), 12.22(水), 12.24(金)
の18:00〜18:30
説明会 Zoomにて行います。
Meeting ID/パスワードはゼミ説明会資料を参照
各時間とも同一の内容です。
都合のよい時を選んで参加してください。
できるだけ事前にメールで予約を!
また日時の変更相談もメールで応じます
日時参加数
2021.12.20(月) 18:00-18:30 約 25名
2021.12.22(水) 18:00-18:30 約 8名
2021.12.24(金) 18:00-18:30 約  名
2022.02.02(水) 13:00〜 第一次面接 1人当たり15分程度で,個別にZoomによる面談とします。
それぞれの時間帯はメールで連絡します。
事前の相談はメール(sakkun@yokohama-cu.ac.jp)でも可。
応募時期合格者
第一次 1名
第二次 2名
2022.02.14(月) 13:00〜 第二次面接